以下の図は、当事者の家族観をダイアグラムという図で表したものです。
ダイアグラムは、家族関係の全体像や、描き手から見た家族の関係を客観的に把握することに役立ちます。
また、時間をおいてダイアグラムを描くことで、家族の関係がどう発達してきたかを視覚的に捉えることが可能になります。
初期のステップファミリーでは、実親子間の関係を表す線が太いのに比べ、継親子や継きょうだい間をあらわす線が細かったり、まったくないこともあり、ひとつの家庭内に血縁のある親子どうしで分かれた二つの家族が暮らしている状態になっていることも少なくありません。
家庭ごとに差はありますが、ステップファミリーとなってある程度の期間を過ごし、継親子や継きょうだい関係を上手に育んできたステップファミリーでは、初期の頃にはなかった継関係の線ができたり、細かった線が太くなったりするのを見ることで、家族関係の成長を知ることができます。
平均的な初婚の核家族のダイアグラムにくらべ、ステップファミリーの初期は、実親子間の関係する線が強く、継親子や継きょうだい間に関係する線が細かったりないこともあります。(描く人物の主観によります)
その場合、ひとつの家庭内に二つの家族が介在するといった状況もみられます。それによって家族が縦に二つに割れる可能性が初婚の家族に比べ高くなります。
家庭ごとに差はありますが、時間と関係の強化がはかられたステップファミリーでは、今までなかった関係の線、細かった線が発達し、視覚的にも関係密度が高くなることがあります。