再婚実母:たまさんの場合

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プロフィール

お名前:  たまさん
ステップファミリー歴:15年

ご家族の構成:再婚実母の私と、再婚継父の夫、実子(男)23歳、再婚後の実子(男)11歳、が同居。夫には別居の実子(20歳)がいるが会えてはいない。

経緯:離婚の6年後に今の夫と再婚しました。私は離婚した際、元夫に親権、私に監護権とわけ、面会交流は年間70日程度していました。そんな複雑な家族状況をわかった上で、私たちなりの家族を作っていこうと、前向きに話し合えたり、子育てにも心強いサポートをしてくれる今の夫の存在は、他にいないと思っています。でも夫は、ずっと離れて暮らす子どもには会えないでいます。とてももどかしいし、悲しい気持ちも同時にあります。一番下の子には、その点のみを伝えられずにいます。今は23歳の実子がハタチを超えてからADHDがわかり、その対処に目下右往左往中です(笑)

ステップファミリーならではの経験、率直な実感を教えてください

 それなりに実母継父としてのぶつかりや苦労はありました。時には夫から長男へのダメ出しのキツさに、「それはどうなの?」と膝付き合わせ話し合ったり、逆に夫婦が喧嘩した時には、いとも簡単に実親子の結束が強くなり、継親を弾けとばすような力が働き、その場の空気が凍てつくのがわかりました。ステップファミリーの難しさはわかっていたのにこんなになるなんて!?と非常に焦りました。子どもには「なぜそんな態度なの!」と責任転嫁して怒ったことも今は後悔です。でも、そうした難しさも一つ一つ向き合い、壁を超えた実感ができ、それが家族の強みでもあるような気がします。夫が常に育児に熱心なことも嬉しかったです。「日々一人で奮闘」じゃない安心があります。また元夫も、継父の夫が子育ての責任を担い、実父方親族との交流継続も理解していることに、「あの人はすごい」と敬意?を示してくれることは、ちょっと自慢かもしれません。

子どもたちへの説明はどんなふうに?その反応は? 

 初めは名字で夫を読んでいましたし、元夫を「パパ」として呼んでいましたので、再婚となると「え〜」と乗り気ではありませんでしたが、大人の事情もあるよね(特に経済面など?)致し方なく再婚を受け入れてくれました。もちろんパパたちとは途切れることはないし、安心してねと説明しました。元夫も私たちより先に再婚していたので、子どもは「パパは一人じゃない」と安心した様子でした。元夫のパートナーさんも子どもを快く受け入れてくれていたので、どちらの家でものびのびしていたと思います。

パートナーとの関係に変化はありましたか? 

 そうですね。この人はすごくわかってくれてありがたい!という気持ちはお互いに、当初からあるのですが、それでもぶつかることが時々あります。その度に、言葉1つの選び方、投げかけかた、相手がどう受け取るかを考える必要を反省するので、パートナーとしての関係性は、日々変動という実感があります。昨日までと同じじゃない、って思うんですよね。逆に、変化が「ないはずがない」とも思うんです。お互いがそれぞれの言動で影響受けるものだよね、それで次の一手(言動)が変わるもんだよ、そんなことを気持ちに余裕もって話すようになれたのも、関係の変化の1つかなと思います。

別居親・親族との関係や状況・思いを教えてください

 離婚した当初は3歳と幼かったこともあり、年間60〜80日ほどの交流をしていました。低年齢の間は実両親間での日程調整もあり、それが苦痛でした。でも子どもの成長とともに、当人同士で調整するようになり、困ることも減っていきました。いつも歓迎ムードで、温かな交流ができている様子なので安心しています。元夫方でも「お兄ちゃん」として慕われていますし、大学生になってからは実父のお仕事を手伝って10日間ずっと一緒に過ごしたのも、子ども時代の交流とは違う実感があったようです。子どもの名前は、「故郷を大切にする」という意味を込めて私が付けたもので、ルーツをいつまでも大切に思えているといいなと今も願っています。

周囲の理解やサポートはありましたか?

 私自身は離婚してすぐからSAJに参加し、たくさんの情報や先輩からのアドバイスがありました。その効果はかなりあると思います。そして、子どもの面会交流に対しても、今の夫方親族の理解が厚く、「好きなだけ会わせてあげて」という応援に感謝ばかりです。しかし、子どもが異母弟の誕生について「弟が生まれた」と学校で話した際に、「それって、きょうだいって言うのかな」と担任の先生から否定的なコメントをされました。おそらく同居世帯や、母親が同じ場合などを想定しての感覚なのでしょうが、子どもは大変戸惑っていました。社会的な理解の足りなさを感じたエピソードです。

これからステップファミリーになる人へのメッセージ・アドバイス

 私自身は「再婚はきっと初婚とは違う難しさがあるだろう」と思ったところから、SAJに参加したので、期待と不安も少なく、勉強として余裕もって取り組んでこれました。しかし、全く予備知識なく、幸せになれるだろうと期待を高くして始まった方々は、起こる問題ごとショックを受け、ステップファミリーならではの事象についても挫折感を強めている様子がうかがえます。知識があると言うことは、歯が痛いときには歯医者に行く、指を切ったら外科に行く、熱が出たら内科に行く、そうした次の行動を建てられることと同じだなと思っています。あるいは、虫歯にしないための予防医学、そんな感じもあるかもしれません。家族を育むと言うことは、カップルの愛情だけではまかなえないですから、ある程度は理論と、そしてサポート可能な繋がりを持つことをお勧めします。

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